タロット大アルカナ フール(愚者)の旅
● タロット大アルカナ フール(愚者)の旅
隆之介です。
一般的なタロットカードには、1デッキ合計78枚のカードで1セットとなっています。
この78枚のうち、大アルカナと呼ばれる、特別な意味を持つとされる種類のカードが22枚。
そして、小アルカナと言われる種類のカードが56枚の、合計78枚です。
今回は、この中の大アルカナ22枚の中にある、ある重要な1枚のカードについて、お話します。
大アルカナには、それぞれ「0(ゼロ)」から「21」までのナンバリングが、施されています。
この中で、0番のナンバリングカードである、愚者(フール)。
このカードには、非常に重要な意味が込められています。
愚者というと、頭の悪い人という風に、捉えられてしまうかも知れませんが、意味合いは全然違います。
このカードの記されている、「0」の数字が示すのは、全ての始まり、そして終わりという意味です。
愚者のカードに描かれた人物は、今まさに、あの世の世界から、この世に産まれ落ちようとしている魂を意味しています。
デッキの種類によりけり、様々な描かれ方をされますが、この愚者のカードには崖っぷちを恐れず上を向いて花を持って歩いている姿で、描かれていたりします。
愚者とは名の通り、愚か者。
足元が崖っぷちであるにも関わらず、それに気づかず(気にせず)、ノンキに旅をする人物です。
また、愚者のカードは、別のデッキでは「チャレンジャー」と、名付けられている場合もあります。
恐れや不安を持たず、挑戦する者は時として周囲からは、危険に気がつかない、愚かな者として映る様です。
全ての事は行動を起こす事でスタートします。
愚者のカードのナンバリングに、「0(ゼロ)」があてられたのは、そんな意味があるからなのです。
次回は、1番目のナンバリングカードとなる、マジシャン(魔術師)を解説しようと思います。